泪目銀座(通称:ナミギン)とは…

1995年に、福島三郎がそれまで所属していた東京サンシャインボーイズの解散後、自ら書き下ろした作品を上演するために旗揚げした演劇ユニット。
ジャンルを問わず、福島が「この人いいな!」と思った役者さんたちと作っていく集団で、出演者も毎回変化します。ひとつの演劇集団のように同じ価値観と感覚を持った出演者たちがそれに合った作品を作るという、劇団でもなくプロデュースでもない集団を目指し、この新しい形を確立しようと頑張っています。

「どの町にもある銀座通りって、その町の中心的な商店街ですよね。僕は泪目銀座が、一軒一軒の個人商店(役者・スタッフ)からできているステキな商店街になればいいなと…。大型デパートとは違った、商店街独特のあたたかさがある作品を作っていきたいと思います。」(福島談)

…というのは、実は後付けされた話で、単純に響きがいいという理由から、
まず略称である「なみぎん」が生まれ、そこからさかのぼって考えられた結構いいかげんな名称だということが最近になって判明してしまいました。
が、ホントの理由はこの際忘れて、いろいろな町にいろいろな銀座通り商店街があるように、一回の公演でひとつずつ、泪目銀座商店街を作っていけたらと思います。


Omotenashi

1995年
11月2日〜5日/下北沢駅前劇場

有馬自由/菊地均也/岡山はじめ/桂憲一/福本伸一

女将の入院でその甥や常連客が留守番している民宿「はるちゃん」。そこにしきたりにうるさい人気大横綱が泊まりにくる事になった。留守を任された5人のド素人たちは様々な策を練り、奮闘する。最初は自分勝手だった人間たちが「もてなす」ということを考えていくいち、次第に心の交流が生まれて本当の仲間になっていくお話。


THE 荒木さん家 SHOW!

1997年
6月25日〜7月1日/下北沢駅前劇場

岡山はじめ/谷川清美/菊地均也/西田薫/桂憲一/福本伸一/八嶋智人/村井理恵/有馬自由

夫婦二人で普通のそば屋を営む荒木家は、隣に住む芸能人の不倫スキャンダル騒ぎに巻き込まれてしまう。押し寄せる報道陣の中に昔の恋人がいたり、お節介なスタッフがいたりして、お互いに隠されていた荒木夫婦の間の秘密が暴かれていく。男と女のホンネとタテマエに迫る、リアリティあふれる物語。


春まるだし

1998年
1月2日〜11日/新宿シアタートップス
1月16日〜18日/横浜相鉄本多劇場

有馬自由/高田聖子/谷川清美/岡山はじめ/西田薫/桂憲一/菊地均也/福本伸一/植本潤

若手落語家を狂言回しに、彼の兄弟子が高校の頃に作った寄席演芸研究会の思い出を回想しながら、その仲間たちの「現在(いま)」を見つめ直していくお話。十年ぶりに里帰りした兄弟子の前に現れた仲間たちは、その長い年月ですっかり変わってしまった。もう修復できないそれぞれの関係を見つめながら、それでもやっぱり仲間なんだと前向きに認識しあう、切なくて、でもあたたかな、日本版「セント・エルモス・ファイヤー」。


SOULFUL SOUL

1998年
5月12日〜17日/新宿シアタートップス

朝倉伸二/小原雅人/林泰文/柴山智加

長年同棲してきた普通の男女。女はそろそろ結婚をと考えているが、なかなか煮え切らない男。そんなある日、男はひょんな事から「霊」が見えるようになる。この霊は何故か家に居着き、男とそのバイト先の親友を振り回していく。生きてる事と死んでる事を見つめながら、やがて男は自分と彼女の関係も見つめ直していく。ちょっと変わったホラーコメディ。


バカの王様

1998年
9月9日〜20日/中野ザ・ポケット

左時枝/西牟田恵/三宅弘城/桂憲一/菊地均也/柴山智加/岡山はじめ/石丸謙二郎

明治時代、商売繁盛の福の神として商売人に大切にされていた「仙台四郎」という実在の人物を題材にしたお話。時は昭和十年、東京の下町。仙台四郎の再来か?と思われる人物と、彼が訪れたある家族とのあたたかな人情喜劇。
(岸田戯曲賞ノミネート作品)


サニー・コースト・セレナーデ

1999年
3月17日〜24日/新宿全労済ホール スペースゼロ

有馬自由/岡山はじめ/菊地均也/朝倉伸二/谷川清美/西田薫/柴山智加/桂憲一/ピアニカ前田/森若香織/星野真里/林泰文/佐藤誓

瀬戸内海に浮かぶ小さな島にレコーディングのためにやってきた人気アイドルは、一流ミュージシャンが揃うバックバンドに萎縮し、歌うことができない。そんな彼女が、架橋によって否応なくその生活が変わる運命を強いられた島の人たちと出会い、音楽を通して心を通わせるうち、自分の中の素直な大切な気持ちに気付いていくというお話。。オリジナル曲「星空のセレナーデ」の生演奏を劇中で披露した、ナミギン初の音楽劇。


夢から覚めても

2000年
3月11日〜20日/新宿紀伊国屋ホール
3月28日/長野東部町文化会館サンテラスホール
4月1日〜2日/大阪シアタードラマシティ

左時枝/谷川清美/柴山智加/石田ひかり/桂憲一/朝倉伸二/菊池均也/石丸謙二郎

(舞台写真撮影/木村洋一)


over the century

2000年
12月22日〜2001年1月11日/新宿シアタートップス

村田雄浩/西牟田恵/川原和久/水森聖子/三宅弘城/森若香織/福本伸一

(舞台写真撮影/木村洋一)


LOVER SOUL

2001年
9月21日〜10月14日/新宿シアタートップス
10月17日〜20日/札幌道新ホール
10月30日/金沢市文化ホール
11月1日〜3日/大阪近鉄小劇場
11月11日/橋本杜のホールはしもと
11月12日〜14日/千葉市文化センターホール

渡辺いっけい/相島一之/小林正寛/佐藤誓/森若香織/柴山智加

(舞台写真撮影/木村洋一)


これはあけぼの

2002年
9月7日〜17日/新宿紀伊国屋サザンシアター
9月27日〜28日/大阪シアタードラマシティ
9月29日/愛知長久手町文化の家 森ホール
10月1日/東京かめありリリオホール
10月5日/鎌倉芸術館小ホール

川平慈英/とよた真帆/おかやまはじめ/菊池均也/森若香織/西田薫/野仲功/甲本雅裕

(舞台写真撮影/木村洋一)


3つの事情

2003年
8月22日〜9月23日/新宿シアタートップス
9月27日〜28日/神奈川 杜のホールはしもと
10月1日〜2日/新潟長岡リリックホール
10月4日/茨城つくばカピオホール
10月6日〜7日/大阪近鉄小劇場
10月8日〜9日/愛知名古屋市中川文化小劇場

<男性版>山崎一/朝倉伸二/長谷川朝晴
<女性版>櫻井淳子/西牟田恵/山下容莉枝

(舞台写真撮影/木村洋一)